資料室
2006年02月21日
冬の空気とお肌
世間一般では、「冬は肌が乾燥する」とよく言われていますが、乾燥した空気で影響を受けているのは、鼻やのどの粘膜です。
お肌が影響を受けるのは乾燥ではなく気温です。
寒い空気に触れることにより、皮膚の毛細血管が反射的に収縮して体温低下を防ぐように作用します。暖かい場所から、急に外に出ると、ブルブルッと鳥肌が立ちますよね。このような反射によって体温(恒常性)を保とうとします。
恒常性(ホメオスタシス)とは、生物の持つ重要な性質のひとつで、生体内の組成・物理的状態を一定に維持する機能あるいはその状態のことを指します。
この恒常性を主に司っているのが自律神経系であり、消化、呼吸、発汗、及び新陳代謝のような不随意の機能を制御し、血圧を調節することで一定の生体内の環境を維持しています。
自律神経系は、交感神経と副交感神経から成り、これらは相乗または対立して働いています。交感神経は、身体的・心理的ストレスの多い状況に耐えられるように血圧、心拍数を上げ、胃腸・腎臓・皮膚への血液量を減らして、必要なエネルギーを発生させます。
また、ストレスの多い状況では、身体を休め、回復させる必要があります。これらは副交感神経のコントロール下にあり、血圧、心拍数を下げ、皮膚と胃腸へ血液を戻し、回復に向け、器官へ影響を及ぼします。
冬の冷たい空気(乾燥していても湿っていても)により、交感神経と副交感神経がフル稼働し、自律神経系のバランスが崩れることで、乾燥などの肌トラブルが起こると考えられます。これを防ぐには、暖かい格好をして、体温調節をすることが大切です。マフラーや手袋も有効ですね。
冬に風邪やインフルエンザが流行る通り、冷たく乾燥した空気は気道粘膜の抵抗力を弱めますが、肌の乾燥とは直接関係ありません。また、手足の冷えは自律神経が上手く機能しないために起こるもので、末梢の血管が収縮した状態です。
肌の乾燥も冷え性も、まずはリラックスして心身のストレスから解放されることが改善への近道です。
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